米国務省、日本・フィリピンとルソン経済回廊に関する初会合開催
(米国、日本、フィリピン)
ニューヨーク発
2024年05月22日
米国国務省は5月21日、日本、米国、フィリピンの3カ国で立ち上げた、フィリピンでのインフラ投資促進を目的とするルソン経済回廊に関する初めてのステアリングコミッティーを開催したと発表した。フィリピンのマニラで行われたインド太平洋ビジネスフォーラム(IPBF)に併せて開催した。
ルソン経済回廊は、岸田文雄首相と米国のジョー・バイデン大統領、フィリピンのフェルディナンド・マルコス大統領が初めての3カ国首脳会談を4月に開催した際に立ち上げが発表された(関連オンライン ブラック ジャック)。グローバルインフラ投資パートナーシップ(PGII)とインド太平洋経済枠組み(IPEF)の下で、マニラを含むルソン地域の鉄道や港湾など、戦略的重要インフラへの投資加速での3カ国連携を目的としている(注)。国務省の発表によると、3カ国はルソン経済回廊の優先分野について議論し、潜在的なプロジェクトや関心のある分野について検討した。併せて、今後は4半期ごとにステアリングコミッティーを開催することで合意した。
ルソン経済回廊の立ち上げが発表された3カ国首脳会談の1カ月前には、米商務省のジーナ・レモンド長官が初の米大統領貿易投資ミッションを率いてフィリピンを訪問しており()、フィリピンとの経済関係強化に関する発表が続いている。
(注)米国は2023年11月にサンフランシスコで開催したIPEF首脳会合後に、PGIIとIPEFが連携してインフラ投資を加速するとの発表をしていた(IPEF首脳会合で重要鉱物対話の枠組み創設、ブラック)。
(赤平大寿)
(米国、日本、フィリピン)
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