ストックホルム市内に新たな低排出ゾーン設置、内燃車の規制を強化

(スウェーデン)

ロンドン発

2024年05月17日

スウェーデンのストックホルム市議会は5月6日、同市内の一部エリアについて、低排出ゾーンを設置することを決定した。2024年12月31日から導入される。対象エリアはストックホルム市ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照。

今回設置が発表されたのは、クラス3と呼ばれる低排出ゾーン。クラス1については1996年に大型バス、大型トラック向けに、クラス2は2020年に乗用車、小型バス、小型トラック向けに、それぞれ市内の一部で導入されている。

今回新たに導入が決定されたクラス3は、乗用車、トラック、バスが対象で、クラス1、クラス2を上回る最も厳格な要件を課すとしている。

いずれの車両についても、バッテリー電気自動車(BEV)、欧州の自動車排ガス規制「ユーロ6」を満たす内燃車、燃料電池車が走行を認められる。一方、一部の大型バス、大型トラックを除くプラグインハイブリッド車は走行を認められないとしている(注)。

ストックホルム市は、今回導入が予定されるエリアが市民や観光客にとって重要な場所で、多くの歩行者が自動車の排出ガスによる空気の悪化にさらされている一方、自動車がなくともアクセスのしやすい場所だとしている。また、エリアの拡大についても、2024年中に検討し、2025年上半期に決定を行うとしている。

(注)大型トラック、バスについては、欧州の自動車排ガス規制「ユーロ6」を満たすプラグインハイブリッド車は走行を認められる。

(山田恭之、篠崎美佐)

(スウェーデン)

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