民間企業の最低賃金、5月から6,000エジプト・ポンドに、1年前から倍増
(エジプト)
カイロ発
2024年04月17日
エジプトの民間企業労働者の最低賃金が5月から6,000エジプト・ポンド(約1万9,200円,EGP,1EGP=約3.2円)に引き上げられ、1年前の水準から倍増する。ハラ・エルサイド(Hala El-Said)計画・経済開発相が議長を務める国家賃金評議会で4月7日に決定した。激しいインフレなどの経済情勢(関連ブラック ジャック参照)から労働者を保護する狙いがある。
民間企業の最低賃金は2022年1月に初めて2,400EGPと定められ、2023年1月に2,700EGP、2023年7月に3,000EGP、2024年1月に3,500EGPになっていた。2023年7月時点の為替レートで換算すると、当時の最低賃金3,000EGPは約97ドルに相当し、改定後の最低賃金6,000EGPを現時点での為替レートで換算すると、約126ドルに相当する。
最低賃金には雇用者負担の社会保険料も含まれる。従業員10人未満の零細企業は最低賃金の対象外。
公的部門の労働者はこれに先立って2024年法律第9号によって最低賃金が6,000EGPと定められることが2月21日付官報2024年第7号に掲載された。
(西澤成世)
(エジプト)
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