トヨタ、ブルガリアのAI研究所とロボティクス分野で協業

ブルガリアの人工知能（AI）研究所であるコンピュータサイエンス・人工知能・技術研究所（INSAIT）は4月10日、トヨタとロボティクス分野で協業すると発表した。INSAITの主任研究者リュク・バン・クール教授は、発表声明で「この協業において、INSAITは長期的な自立生活のためのAIを開発し、トヨタの生活支援ロボットプロジェクトに貢献する。コンピュータビジョンと自然言語処理の相互作用がプロジェクトのカギとなる」と構想を示した。協業には、AIとロボット工学に関する博士課程学生への奨学金供与も含まれる。

INSAITは政府の戦略的プロジェクトで、スイス連邦工科大学のチューリッヒ校（ETH Zurich）、同ローザンヌ校（EPF Lausanne）などと提携して、2022年4月にソフィアの聖クリメント・オフリツキー大学（ソフィア大学）の特別学部として設立された。

理化学研究所の革新知能統合研究センターは2023年11月、INSAITと教育・研究面での国際連携に関するMOUを同年7月に締結したことを発表している。

（高崎早和香）