ハイネケン傘下のUBL、ロングセラー商品をカルナータカ州に投入

(インド)

ベンガルール発

2024年03月11日

オランダのビール大手ハイネケン傘下のユナイテッド・ブリュワリーズ(UBL)は2月29日、インド南部のカルナータカ州で「ロンドン・ピルスナー」ブランドのビール販売開始を発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。西部マハーラーシュトラ州で50年以上売られている人気ブランドで、インド国内では2地域目の販売先となる。

販売するのは、同ブランドのうちアルコール度数が最大8%の「ストロング」。欧州産のホップを氷点下で1週間熟成させた原料を使用しており、プレミアムビールに分類される。カルナータカ州は各地にパブが点在するなど、消費者との親和性が見られることから、販売に踏み切った。1瓶(650ミリリットル)の価格は同州全域で120ルピー(約216円、1ルピー=約1.8円)。UBLのビクラム・バール最高マーケティング責任者(CMO)は「当社は、インドの中でもとりわけカルナータカ州の消費者がプレミアムビールを好むことを熟知しており、今回の販売開始を決定した」と述べた。

UBLはベンガルールに本社を置き、1915年から醸造所を設置する国内最大手のビールメーカー。同社の代表的なブランドには「キングフィッシャー」や「ハイネケン」がある。インドのビール市場は年々拡大しており、市場調査会社インターナショナル・マーケット・アナリシス・リサーチ・アンド・コンサルティング・グループ(IMARC)によると、2023年の国内市場規模は約50億ドル、2032年には約94億ドルに成長すると予想されている。

(岩井澪佳)

(インド)

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