建設中のハノイ市都市鉄道3号線、高架区間で試運転開始

(ベトナム)

ハノイ発

2024年03月25日

ベトナム・ハノイ市人民委員会傘下のハノイ都市鉄道管理委員会(MRB)は3月11日、ハノイ市で建設中の都市鉄道3号線高架区間の試運転開始を発表した。安全証明や引き渡し手続きなどを経て、7月に商業運転を見込んでいる(VNエクスプレス3月12日)。予定どおり開通すれば、2021年に開通した2A号線(関連ブラック ジャック アプリ)に次ぐ、同市2路線目の都市鉄道となる。

都市鉄道3号線は全長12.5キロで、市西部バックトゥリエム区のニョン駅から中心部ドンダー区のハノイ駅までをつなぐ。そのうち高架区間(ニョン駅~バーディン区カウザイ駅)は8.5キロ、地下部(カウザイ駅~ハノイ駅)は4キロ、8つの高架駅と4つの地下駅がある。

都市鉄道3号線は2009年に着工し、2015年の完成予定だったが、土地収用や資金問題などで4回延期された。現時点で、高架区間は7月、地下部分を含めた全線の完成・商業運転開始は2027年を目指している。全線の進捗率は現在77%以上で、そのうち高架区間が99%以上、地下区間が37%だという。

都市鉄道3号線の建設プロジェクトの総事業費は、2023年5月30日付「ニョン~ハノイ駅の都市鉄道の投資方針調整」(注)に向けた首相決定588/QD-TTgに基づき、34兆8,260億ドン(約2,090億円、1ドン=約0.006円)まで増大している。うち24兆7,820億ドンがアジア開発銀行(ADB)やフランス開発庁(AFD)、欧州投資銀行(EIB)などからの融資によるODAで、残り10兆440億ドンがハノイ市の予算で賄われる。

(注)投資方針によってプロジェクト実施の工期や投資額などを規定している。

(グエン・ラン)

(ベトナム)

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