欧州委、ブラック ジャック 確率除
(ポーランド、EU)
ワルシャワ発
2024年03月12日
欧州委員会は2月29日、ポーランドに対して凍結していた最大1,370億ユーロのEU資金の凍結解除につながる決議したことを発表した。このうち、598億ユーロがEUの復興基金の中核予算「復興レジリエンス・ファシリティー(RRF)」()からのもので、765億ユーロが2021~2027年のEU結束基金からのもの。これまでポーランドは、「法の支配」などをめぐって欧州委と対立していたため、同資金の分配は停止されていた(欧州議会、ポーランドへのEU予算執行の一時停止に向けた措置発動をカード、EU司法裁、ブラック ジャック)。
EU資金の凍結解除については、2023年12月に8年ぶりの政権交代で発足したドナルド・トゥスク政権が、まずは取り組むとしていた課題だった()。2023年12月15日にRRFの最初の支払い請求の申請が欧州委に提出された後、2024年2月20日にアダム・ボドゥナル法務相がEU総務理事会にポーランドの「法の支配の回復に関する行動計画」を提示した。同行動計画のほか、2022年6月~2024年2月の間に導入された改革措置により、ポーランドが司法の独立性の確保のため2つの「スーパー・マイルストーン」を十分に達成したと欧州委が評価し、一時停止されていた資金が拠出される見込みとなった。
3月1日付法務省プレスリリースによると、EU資金は、経済のデジタル化とグリーン化、エネルギー安全保障の向上、最新技術の活用などに支出される。今回の欧州委決定により、最初の支払いで63億ユーロ以上を受け取ることになり、そのうち約27億ユーロが助成金部分(返済不要)、36億ユーロが融資部分となる。
また、EU資金の最初の支払いは次の目的に利用される予定。
- 「きれいな空気」(Czyste Powietrze)プログラム:古い暖房器具の交換や一戸建て住宅の断熱材に対する補助金
- 鉄道交通の安全性向上: 踏切の近代化など
- 交通バイパスの建設と交通管制装置の設置
- 農産物部門のインフラ整備と近代化
- 「幼児」(Maluch)プログラム(注)のさらなる発展
- 通信インフラが未整備の地域における超高速インターネットへのアクセス発展
3月末から4月初旬にかけて最初の支払いが行われると見込まれる。
(注)3歳未満の子供を対象とした保育施設、すなわち保育所、児童クラブ、託児所の発展を支援するプログラム。
(ルッベ・ニーナ)
(ポーランド、EU)
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