中国からイランへの過去1年の投資、前年比10倍に増加
(イラン、中国)
テヘラン発
2024年03月05日
イランのアリ・フェクリ経済財務副大臣は、過去1年で中国からイランへの投資が前年比10倍の30億ドルに増加し、特に物流や港湾、鉱業、再生可能エネルギー分野などへの投資が活発になったと2月6日の記者会見で発表した。
フェクリ副大臣によると、現政権期間に国外から106億800万ドルの投資を誘致したとし、国別ではロシアが最大、中国、アラブ首長国連邦(UAE)、トルコの順で多いとした。また、現政権は米国による経済制裁の解除を待たず、各国とコミュニケーションを取ることに努めているとし、OPECやイスラム協力機構(OIC)、上海協力機構(SCO)との関係も発展させているとした〔2024年2月6日付イスラーム共和国通信(IRNA)〕。
実際に、中国によるインフラ部門への大型投資案件としては、テヘランのイマーム・ホメイニ国際空港の第2期拡張工事、国際基準を備えたスポーツ施設の建設などが発表されている。こうした中国からの大型投資案件について、エフサン・ハーンドージー経済財務相は、2023年のムハンマド・モフベリ第1副大統領の中国訪問の結果としている(2023年11月25日付道路・都市開発通信、11月7日付IRNA)。
(マティン・バリネジャド)
(イラン、中国)
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