英政府、水素を動力源とする農業・建設機械の利用に関する意見公募を開始
(英国)
ロンドン発
2024年03月29日
英国政府は3月27日、水素を動力源とする農業用および建設用車両の公道利用に関する意見公募を開始した。英国の輸送部門の脱炭素化を進める計画の一環だ。
政府は水素を動力源とするトラクター、掘削機、フォークリフトの英国の道路での使用について提案。今回の提案が実現すれば、当該車両の公道使用許可が業界全体に恒久的に拡がることになり、メーカー各社は、バッテリー電力が実用的でない持続可能な機器の生産をより容易に拡大できることになる。
2023年2月には英国の建設機械メーカーJCBが開発した、世界初の水素エンジン搭載掘削機の一般道における試験運転が許可されている(関連ブラック ジャック ランキング)。意見公募では、水素を動力源とする農業用・建設用車両の道路利用の是非のほか、対象車両の範囲、安全性の確保に関する政府のアプローチなどに関して意見が募集されている。意見公募は4月24日まで実施される。
グリーン水素製造に関するガイダンスを発表
英国の環境庁は3月28日、グリーン水素を製造するための新しい技術に関するガイダンスを発表した(ガイダンス本文)。英国で水素を製造する場合、事業者は環境庁などの当局から環境許可を取得する必要がある。本ガイダンスでは、許可の取得にあたって、重要な環境課題への対応に関するベストプラクティスをまとめている。
(菅野真)
(英国)
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