パレスチナ自治政府のアッバース議長はムスタファ氏を新首相に任命

(パレスチナ、イスラエル)

テルアビブ発

2024年03月21日

パレスチナ通信社「WAFA」(3月14日)によると、パレスチナ自治政府(PA)のマフムード・アッバース議長は3月14日、ムハンマド・シュタイエ前首相の後任として、ムハンマド・ムスタファ氏を任命し、新たな政権の樹立を求める議長令を発令した。ムスタファ氏はパレスチナ投資基金(PIF)総裁で、世界銀行で15年の勤務経験がある。

「WAFA」によると、アッバース議長は議長令の中で、新たな政権の優先課題として、(1)ガザ地区における救援活動を主導・最大化・調整し、必要な人道的支援から経済復興への迅速かつ効果的な移行、(2)パレスチナ自治区の各県にまたがる制度を再統合するための計画と実施メカニズムの策定、(3)全ての制度、安全保障、経済、行政、財政の分野における改革プロセスの継続などを挙げた。

日本の外務省は3月17日、ムスタファ新首相の任命に祝意を表すとともに、「我が国としては新内閣による改革に期待するとともに、引き続き、イスラエルと将来の独立したパレスチナ国家が平和かつ安全に共存する『二国家解決』に向け、関係国・国際機関等とも連携しながら、パレスチナへの支援を含め積極的に貢献していく」とする外務省の小林麻紀・外務報道官の談話外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。

シュタイエ前首相は、2月26日にアッバース議長に辞表を提出していた(2024年2月27日記事参照)。

イスラエルとハマスの衝突の詳細についてはジェトロの特集を参照。

(中溝丘)

(パレスチナ、イスラエル)

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