DIC、マハ―ラーシュトラ州プネ近郊で新工場稼働

DIC（旧：大日本インキ化学工業）のインド子会社アイディール・ケミスト・プラスト（以下、アイディール）は3月5日、インド西部マハーラーシュトラ州プネ近郊のスパ工業団地の日本企業専用区画における新工場の本格稼働を発表した。開所式を2月26日に実施した工場の敷地面積は4万8,500平方メートル。自動車用塗料やインフラ建設に使用されるコーティング用樹脂の生産能力を、これまでの約3倍に増強する。

DICは、コーティング用樹脂事業のグローバル展開に注力しており、中でも年率9％近い経済成長を見込むインドをターゲット市場と位置付ける。2019年4月に現地樹脂メーカーのアイディールを買収しインド市場への本格参入を果たしたのに続き、今回の生産体制強化によりインド国内での需要増加に対応するほか、顧客のコーティング用樹脂の現地化戦略による事業拡大を目指す。

ジェトロは、2013年4月にマハーラーシュトラ州産業開発公社（MIDC）と同州投資促進の協力覚書（MOU）締結。関連ブラック クイーン ブラックへの日系企業の入居を支援している。現在、DICを含め4社の日系企業の工場が操業している。

（丸山春花）