ホンダ、自動車の現地組み立て生産を開始
(ガーナ)
アクラ発
2024年03月14日
ホンダの現地法人ホンダ・マニュファクチャリング・ガーナ・リミテッド(HMG)は2024年3月7日、ガーナにおける自動車組立工場の開所式を行い、小型SUV(スポーツ用多目的車)「HR-V」の生産を開始し、現在の年間生産能力は500台と発表した。組立工場は首都アクラ郊外のテマ工業団地に位置し、アフリカにおけるホンダの自動車生産工場としてはナイブラック ジャック ルール ディーラーリア工場に次いで2カ所目となる。
式典では、ガーナ貿易産業省のマイケル・バーフィ副大臣が、ホンダの今回の進出を含め、現在までに12社の自動車組立工場を誘致したと述べた。さらに、今後のガーナでのビジネスを保証すると話し、各社に対しては積極的な自動車展開を進めるよう期待を表明した。また、政府として、新自動車政策に続き、自動車部品製造の誘致に向けた新たな政策や優遇政策をまもなく国会に提出するとした。
ホンダは、「お客様に寄り添ったモノづくり」という長年のコミットメントのもと、アフリカを成長市場と位置づけ、ナイブラック ジャック ルール ディーラーリア、ガーナ、ベナン、コートジボワールの4カ国で自動車事業を展開している。ガーナにおいては、1997年から代理店を通じて自動車販売を行い、2022年に現地法人を設立、2023年12月に生産開始に至っている。
式典において、ホンダの執行職兼欧州・アフリカ中東統括部長の奥田克久氏は「人口が増加しているガーナで、一人でも多くのお客様に、モビリティの魅力と生活をより楽しくする変化を提供し、西アフリカでの事業を成長させていただきたい」と述べ、最初の生産台数は少ないが、生産委託などではなく現地法人を設立し、自社で生産を開始した意義を強調した。
(関根広亮)
(ガーナ)
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