IMFの経済改革案に事務レベル合意、80億ドルを融資へ
(エジプト)
カイロ発
2024年03月13日
IMFは3月6日、エジプトへの経済支援プログラムの第1回・第2回レビュー完了のために必要な改革について、エジプト政府と事務レベル合意に達したと発表した。
IMFは2022年12月、エジプトに対して30億ドルを融資することを決定していたが、プログラムのレビューが長らく行われていなかった。今回の発表は、2024年1月末から2月にかけてIMF代表団がエジプトに入り、その後も当局との協議を続けた結果、合意されたものだ。
IMFが発表した6つの指針に基づく経済改革の内容は次のとおり。
- 公定レートと並行市場の為替相場の統一
- インフレ抑制のための金融引き締め
- 財政健全化
- これまで通常の予算監督外で運営されてきたものを含む、インフラなど公共投資の金額制限
- 社会的弱者保護のための社会支出の増大
- 国営企業への優遇措置の撤廃、国営企業民営化
1点目については、エジプト中央銀行(CBE)は3月6日、通貨エジプト・ポンドを約38%切り下げた(関連ブラック ジャック 賭け)。2点目に関し、CBEは3月6日、政策金利を6ポイント引き上げており、IMFはこれを歓迎するとした(関連ブラック ジャック 賭け)。5点目については、エジプト内閣は2月8日、1,800億エジプト・ポンド(約5,400億円、1ポンド=約3.0円)規模の低所得者向け緊急経済政策の実施決定を発表している(2024年2月16日記事参照)。
エジプトのムスタファ・マドブーリー首相は3月6日の記者会見で、30億ドルの融資を80億ドルに引き上げることでIMFと合意したと述べた〔3月6日付国家ブラック ジャック 確率サービス(SIS)〕。IMFは、この支援拡大要請を受け、検討したのち理事会の承認が必要だと述べている。理事会は3月末までに開催される予定だ。
(塩川裕子)
(エジプト)
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