フィンランド大統領選の決選投票、中道右派の元首相ストゥブ氏当選

(フィンランド)

ロンドン発

2024年02月14日

フィンランドで2月11日、大統領選挙の決選投票が行われ、中道右派・国民連合党所属で元首相のアレクサンデル・ストゥブ氏が得票率51.6%で、無所属候補(緑の党支援)のペッカ・ハービスト前外相(得票率48.4%)を僅差で破った。同氏は3月1日に大統領に就任する。

現職のサウリ・ニーニスト大統領(国民連合党)の任期満了に伴って行われた今回の大統領選には合計9人が立候補。1月28日に行われた1回目の投票で過半数の票を獲得した候補者がいなかったため、上位2位の両氏が決選投票に進んだ。投票率外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは第1回投票が75.0%、決選投票は70.7%だった。

ストゥブ氏は2014年から2016年まで国民連合党の党首を務め、2014年から2015年に首相として政権を担った。外相や財務相なども歴任している。

大統領は任期6年で、外交政策を主導するほか、国防軍の最高司令官として国防政策などにも関与する。ストゥブ氏は対ロシア政策などの面で、ハービスト氏と比較して若干「タカ派」とされている(「ポリティコ」2月11日)。同氏はメディアに対し、フィンランドをNATOの「中核」に据えたいと述べている(「yle」2月11日)。

(半井麻美、松丸晴香)

(フィンランド)

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