米ディズニー、エピック・ゲームズの株取得に15億ドル投資を発表

(米国)

ロサンゼルス発

2024年02月15日

米国のウォルト・ディズニー・カンパニー(本社:カリフォルニア州)は2月7日、ビデオゲームメーカーのエピック・ゲームズ(本社:ノースカロライナ州)の株式取得のため15億ドルを投資する外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますと発表した。ディズニーとエピック・ゲームズは新しいゲームやエンターテインメントの世界をともに構築し、既にディズニーが持つ物語や体験の可能性を拡大するという。

具体的には、エピック・ゲームズが開発したゲーム「フォートナイト(Fortnite)」に新たな永続的空間を構築する。プレーヤーがゲームを楽しむ、視聴する、買い物するといったことに加えて、ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、アバターやその他のディズニーキャラクターと絆を築く(エンゲージメント)ことや、ファンが独自のストーリーを作り、体験し、熱狂する(ファンダムを表現する)といった多様な楽しみ方ができるものとなる。

ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は、これらのエンターテインメントの変革はディズニー史上初のゲーム業界への参入で、この連携はビジネスの成長と拡大を提供する非常に重要な機会になる」とコメントしている。

今回の投資は、エピック・ゲームズが2017年のディズニー・アクセラレーター(Disney Accelerator、注)に参加したことがきっかけとなった。ディズニーとエピック・ゲームズは、フォートナイトのコンテンツ統合などのコラボレーションを行った。同時に1,530万人以上のプレーヤーを集めたマーベルの「ネクサス・ウォー・ウィズ・ギャラクタス(Nexus War with Galactus)」などのライブイベントも開催しており、イベントを通じて何億人ものプレーヤーがつながった。

(注)世界の革新的な企業の成長を加速させるために作られた事業開発プログラム。2014年からロサンゼルスで開催。一般公募で約10社が選ばれる。第1期生の日本のティフォン(TYFFON)はディズニーの出資を受け、アプリ「Show Your Disney Side」を開発した。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国)

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