BYD、ウズベキスタン工場で生産開始

(中国、ウズベキスタン)

広州発

2024年02月02日

ウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領は1月25日、中国の新エネルギー車(NEV)大手の比亜迪(BYD)の中国・深セン市に位置するグローバル事業本部を訪問した。同大統領はBYDの董事長兼総裁の王伝福氏とともに、ウズベキスタンに位置するBYD完成車合弁工場の生産開始式にオンラインで出席した。

BYDのウズベキスタン工場はウズベキスタン自動車公社(ウズアフトサノアト)の合弁会社で、同国中部ジザク市に位置し、EVセダン「駆逐艦」とスポーツ用多目的車(SUV)「宋」の2車種を生産する。地元メディアの報道では、同工場の年間生産能力は5万台に達する計画となっている(「中国江蘇網」1月29日)。

中国訪問中、ミルジヨエフ大統領はBYDのテクノロジーミュージアムを訪ね、NEV分野でのBYDの功績をたたえた。BYDの王氏は、ウズベキスタンでの同社の NEV販売台数1万台目となる「仰望U8」を大統領へ贈った。

BYDは、2023年3月にウズベキスタンでNEV 販売を開始して以来、同国で10カ所の公式販売・サービスセンターを設立しており、同国で最も売れているNEVブランドとなった。

2023年のBYDのNEV年間販売台数は全世界で300万台を超え、世界販売台数で第1位となった。販売網は世界70以上の国・地域、400以上の都市に広がっている。また、同社は1月18日、インドネシアで3車種の新規投入も発表した。2024年後半には同国で工場建設を開始するとしている。

(高文寧)

(中国、ウズベキスタン)

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