アフリカ開発銀行、インフラ開発関連基金に最大1,000万ドル出資を決定
(アフリカ)
調査部中東アフリカ課
2024年02月20日
アフリカ開発銀行(AfDB)は2月13日付プレスリリースで、アフリカ・グリーン・インフラストラクチャー同盟(Alliance for Green Infrastructure in Africa: AGIA)のプロジェクト開発基金(AGIA-PD)に最大1,000万ドルの初期出資を行うと発表した。AGIA-PD基金は、3年以内に目標とする資本金額の4億ドルに達する予定で、15年間運営される。
AGIAは、AfDBが主導し、アフリカ連合委員会、アフリカのインフラ投資プラットフォームのAfrica50などが共同で設立した100億ドル規模のイニシアチブだ。
2023年11月~12月に開催された国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)(2023年12月14日記事参照)では、ドイツ、フランス、日本の政府や国際機関などが共同で、AGIAに対して1億7,500万ドル以上を拠出することを表明していた。
AfDBグループの総裁特使のアマドゥ・ホットゥ大使は、AGIAの最終目標は「インフラ不足を大幅に解消しながら、アフリカ域内のグリーン移行を加速することだ」と説明した。
AGIA-PDの投資分野は、AfDBの戦略的優先事項の上位5項目のアフリカの電化、食糧増産、工業化、地域統合、生活の質の向上と、「2021年から2030年の気候変動とグリーン成長戦略フレームワーク」に沿ったものとなる。
(吉田柚葉)
(アフリカ)
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