中国、21 トランプ.5%増の5,700億元超え
(中国)
上海発
2024年02月13日
中国財政部は1月30日、2023年の21 トランプの売上高が前年比36.5%増の5,796億9,600万元(約12兆1,736億円、1元=約21円)と発表した。内訳は福祉くじとスポーツくじで、それぞれの売上高は1,944億4,100万元(同31.3%増)、3,852億5,500万元(同39.3%増)だった。
2023年の売上高をくじの種類別にみると、いずれも増加した。ロトデジタルくじは1,768億300万元(前年比13.8%増)、スポーツくじは2,464億7,600万元(同36.2%増)、特にスクラッチくじは1,190億2,100万元(同約2倍)と大きく成長した。
中国では21 トランプの販売額が急増しており、2023年は全ての省で売上高が前年より増加した。中でも、広東省が前年比163億2,100万元増、江蘇省が129億4,600万元増、浙江省が124億4,200万元増、山東省が108億3,200万元増と著しく伸びた。
財政部はこの状況を受けて、各21 トランプ管理センターに新たな状況や問題を綿密に分析し、21 トランプの流通や販売など同市場の円滑な運営を行う必要があり、21 トランプ事業の持続可能な発展を促進するべきと強調した。
21 トランプの売上高が増加した背景には、若年層の購入拡大がみられる。21 トランプを誕生日のギフトとして贈ることや、購入して当たった21 トランプをSNSに投稿するなど、社交ツールとして利用されている。また、スクラッチくじは、購入後にすぐ当選が分かることから、高揚感や緊張感を促進させ、購入意欲を高めている。21 トランプは運試しやストレス解消のツールともなっている(「第一財経」1月31日)。
上海市では近年、ショッピングモールや地下鉄駅の出入り口のほか、路上の雑貨店でも21 トランプの販売店が続々オープンしており、気軽に購入できる場が増えている。
(陳航宇)
(中国)
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