2023年の新車登録台数は前年比30.1%増、新型コロナ禍以降で最大

(ベルギー)

ブリュッセル発

2024年02月02日

ベルギー自動車工業会(FEBIAC)は2023年の乗用車の新車登録台数を47万6,675台と発表した(プレスリリース1月2日付外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、フランス語)。前年比30.1%増となり、2020年の新型コロナウイルス感染症拡大以来、最大数を記録。過去10年平均に近い水準まで回復した。

2023年の乗用車の新車登録台数は、2023年7月1日以降に購入またはリースされる内燃機関搭載車やハイブリッド車向けの税制変更に伴う駆け込み需要を背景に、1~6月に大きく伸び、6月には前年同月比48.7%増を記録した。7~12月も全ての月で前年同月を上回ったが、6月をピークに登録台数は減少し、12月は4.6%増にとどまった(添付資料図参照)。

2023年のベルギーの乗用車市場は前年以上に法人需要に支えられ、新車登録台数に占める社用車の割合は67%(前年61.9%)と、過去最大だった。電気自動車(EV、注)のシェアは前年の34%から、2023年には48.4%となり、新車登録台数のほぼ半数はEVだった。中でもバッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリット車(PHEV)が拡大しており、それぞれ全体の19.6%(前年比9.3ポイント増)、21.1%(前年比4.9ポイント増)となった。

主要ブランド別にみると、BMWが5万579台(前年比33.1%増、シェア10.6%)と最大の台数を占めた。2位以下は、フォルクスワーゲン4万5,272台(41.2%増、シェア9.5%)、アウディ3万5,396台(34.8%増、シェア7.4%)、メルセデス・ベンツ3万5,263台(20.4%増、シェア7.4%)と続いた。

日本メーカーの新車登録台数は、トヨタ自動車(レクサスを除く)が2万3,534台(10.7%増、シェア4.9%)、日産9,324台(36.1%増、シェア2.0%)、マツダ6,890台(61.5%増、シェア1.5%)、スズキが4,535台(48.0%増、シェア1.0%)などだった。

(注)バッテリー式電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、ハイブリッド式電気自動車(HEV)の合算値。

(大中登紀子)

(ベルギー)

ビジネス短信 0d47080e9bf12635