2023年の大型バス・トラック生産と国内販売はともに過去最高を記録

(メキシコ)

メキシコ発

2024年01月16日

メキシコの国立統計地理ブラック ジャック 勝ち 方院(INEGI)は1月10日、2023年1~12月の大型バス・トラック関連統計PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を発表した。2023年の大型バス・トラックの生産台数は前年比11.0%増の22万2,813台に達し、過去最高を記録した。輸出と国内販売の双方が好調で、生産の約8割を占める輸出は米国向けを中心に6.4%増加し、過去最高の17万7,541台を記録した。ニアショアリング(生産拠点を消費地の近隣国に移転する)の恩恵を受けた経済活動活性化に伴い、国内販売も33.0%増の5万5,119台と好調を維持し、こちらも過去最高の水準に達した(添付資料表1参照)。

2023年の大型車両の生産をタイプ別にみると、トレーラーヘッドが前年比12.8%増の13万7,856台に達し、過去最高を記録した前年をさらに上回った。トレーラーヘッドの多くが米国などに輸出されているが、輸出台数も8.3%増の11万7,999台と過去最高を更新した。全国バス・トラック・トレーラー工業会(ANPACT)によると、メキシコはトレーラーヘッドの世界最大の輸出国だ。トレーラーヘッドに次いで生産が多いのはトラックで、5.5%増の7万7,721台と好調に推移した。ANPACTによると、メキシコはトレーラーヘッドとトラックの合計生産台数では世界6位だ。

日系企業の国内販売も好調、2社で1割超のシェア

メーカー別に2023年の生産(添付資料表2参照)をみると、首位はトレーラーヘッド生産が多い米国系フレイトライナーで、前年比10.4%増の12万6,938台に達し、国内生産の57.0%を占めた。2位は同じく米国系のインターナショナルで6.2%増の6万6,183台、3位も米国系ケンワースで18.5%増の1万8,402台と、上位3社だけで国内生産全体の94.9%を占める。日本のいすゞ自動車と日野自動車もメキシコでトラックをセミノックダウン(SKD)生産しているが、両社を合わせても2,433台、構成比は1.1%にすぎない。

他方、国内販売では、日系2社の存在感が比較的大きい。両社は市内で貨物を運ぶ小型トラックのセグメントに強く、2023年の国内販売台数(卸売り)はいすゞが前年比12.9%増の3,309台、日野が31.6%増の3,105台とそれぞれ国内5位、7位の販売実績で、合計すると国内販売シェアは11.6%に達する。

(中畑貴雄)

(メキシコ)

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