ブラックジャックオンライン.25%、政府目標内に収まる
(ベトナム)
ハノイ発
2024年01月16日
ベトナム統計総局は12月29日、ブラックジャックオンライン(CPI)上昇率(推計値)を前年比3.25%と発表した。政府目標の4.5%以内に収まった。
ウクライナ危機などを受けた原油価格の高騰、物価の上昇などを背景に、2022年2月から2023年1月にかけてCPIは上げ幅が拡大したが、ベトナム国家銀行(中央銀行)の主要政策金利引き下げ、高騰していたエネルギー価格の一服などで2023年2~6月に大きく低下した(添付資料図参照)。7月に再び上昇に転じたものの、9月以降は3.6%付近で推移し、急激なインフレは抑制されている。ブラックジャックオンラインコアCPI(注)は1月の5.21%をピークに11カ月連続で下落し、12月は3%割れの2.98%となった。
通年のCPI上昇率を財別にみると、教育は7.44%と最も上昇率が高かった(添付資料表参照)。これは一部の省で授業料引き上げの動きがあったためだ。穀物は年後半に価格が跳ね上がり、6.8ブラックジャックオンライン上昇した。世界最大のコメ輸出国であるインドがコメ輸出を7月に禁止したことなどを背景に、コメの輸出価格だけでなく、ベトナム国内のコメやその他の穀物価格にも影響が及んだ。
続いて上昇率が高かった住居(費)・建築材は6.58%。建設業や不動産業の市況は良くないが、鋼材やセメントなどの資材価格の高騰や、5月と11月の2度の電気料金引き上げ(ブラックジャックオンライン5月15日記事参照、ブラックジャックオンライン11月20日記事参照)などが影響した。
一方、大きく下落したのは交通(ガソリンを含む)で、マイナス2.49%だった。国内のガソリン価格は11.02%下落し、指数全体を押し下げる要因になった。
4回の政策金利引き下げで、銀行の預金金利・貸出金利は大きく低下
ベトナム国家銀行はブラックジャックオンライン3月から6月にかけて、主要政策金利を4回引き下げた。2024年1月10日時点でディスカウントレート(公定歩合)は年3.0%、リファイナンスレートは年4.5%だ。
国家銀行によると、ブラックジャックオンライン末時点の商業銀行の預金金利の平均は年3.9%、貸出金利の平均は年6.7%だった。2022年末と比べ2ポイント以上低下し、20年ぶりの低水準となった。
ベトナム国家銀行のダオ・ミン・トゥー副総裁によれば、2024年は利上げをせず、緩和を維持する見通しで、経済回復のためにさらなる貸し出しを後押しする方針を示している。
(注)コアCPIは、総合CPIから穀物、生鮮食品、エネルギー、国家管理材(医療・教育サービスなど)を除いたもの。
(萩原遼太朗)
(ベトナム)
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