米大統領選の共和党アイオワ州予備選、トランプ氏勝利が確実

11月の米国大統領選挙の共和党候補者決定に向けた、アイオワ州の党員集会（予備選挙）が1月15日に開催された。CNNによると、ドナルド・トランプ前大統領の勝利が確実となった。6月まで各州で実施される予備選で最初の州となるアイオワ州の結果に、注目が集まった。

注目されていたニッキー・ヘイリー元国連大使、ロン・デサンティス・フロリダ州知事の2位争いは、デサンティス氏がわずかにヘイリー氏を上回っている状況だ。開票率93％の時点で、各氏の得票率はトランプ氏51.0％、デサンティス氏21.2％、ヘイリー氏19.1％、ビベク・ラマスワミ氏（実業家）7.7％（CNN2024年1月15日）。

アイオワ州ではトランプ氏への保守層の支持が盤石で、同氏の優勢が伝えられていた。同州で直前に実施されたエマーソン大学とNBCニュースの世論調査（注1）でも、共和党予備選を想定した問いで、トランプ氏の支持率がそれぞれ55％（2位：ヘイリー氏21％、3位：デサンティス氏15％）、48％（2位：ヘイリー氏20％、3位：デサンティス氏16％）と大幅にリードしていた。

民主党のアイオワ州の予備選は、1月15日の直接投票とメールでの投票受け付けが並行して実施される。選挙結果は、3月5日のスーパーチューズデー（注2）に発表される予定だ。

次の共和党・民主党予備選は1月23日にニューハンプシャ―州で実施される（：表1参照）。

ジェトロの特集ページ「2024年米国大統領選挙に向けての動き」では、大統領選挙に関する最新動向を随時紹介している。

（注1）エマーソン大学：実施時期は2024年1月11～13日。対象者はアイオワ州の共和党予備選投票予定者532人。NBCニュース：実施時期は2024年1月7～12日。対象者はアイオワ州の共和党予備選投票予定者705人。

（注2）米国大統領選挙で、予備選が集中して実施される日。予備選の日程が伝統的に火曜日に置かれることが多いため、他の火曜日と区別するため「スーパーチューズデー」と呼ばれる。

（松岡智恵子）