欧州委、CBAM移行期間のGHG排出量デフォルト値を公表
(EU)
調査部欧州課
2024年01月10日
EUの炭素国境調整メカニズム(CBAM、CBAMを契機に、貿易担当者もブラック ジャック)が2024年1月末に初回の報告期限を迎える。欧州委員会は2023年12月22日、CBAM移行期間(2023年10月1日~2025年12月31日)の温室効果ガス(GHG)排出量のデフォルト値(既定値)に関する資料を公開した。欧州委はこれらを掲載するCBAMサイトを継続的に更新しており、対象企業はCBAMサイトで最新ブラック ジャック ルール ディーラーを確認しながら、準備を進める必要がある。
CBAMはEU域内の企業がEU排出量取引制度(EU ETS)で支払うのと同じ炭素価格を輸入品に適用する制度。欧州委はオンライン上にCBAM移行期登録簿を開設しており、EU域内の輸入者や通関代理人は四半期ごとに、(1)対象製品の生産にかかるGHG排出量や、(2)原産国で支払った炭素価格などを報告する。2023年10~12月分の初回の報告期限が2024年1月末となる(CBAM移行期間が開始、ブラック)。
GHG排出量の計算では、特定の前駆体材料からの排出量や、CCS/CCU(二酸化炭素の回収・貯留/回収・利用・貯留)などを考慮した「体化排出量(embedded emission)」を求める必要がある。ただ、輸入者らが必要なブラック ジャック ルール ディーラーを集められない場合、最初の3四半期分(報告期限は2024年7月末)は欧州委が提示したデフォルト値を適用できる。それ以降の移行期間は、デフォルト値を一部利用した「推計値」を用いることができる。
新たに公開されたデフォルト値に関する資料では、CBAM対象製品(鉄鋼、セメント、肥料、アルミニウム、水素、電力)および間接排出量に関するデフォルト値を提示した。デフォルト値の利用方法についても概説がある。
このほか、欧州委はCBAMサイトに掲載している輸入事業者向けとEU域外の事業者向けの各ガイダンス、Q&Aなども併せて更新している。Q&Aでは、CBAM制度についての概説から、具体的な申請方法まで網羅。CBAM移行期登録簿へのアクセス方法については、(1)申請者となる事業者が加盟国の管轄当局に連絡する。管轄当局の暫定リストはCBAMサイトで継続的に更新される。(2)各加盟国の管轄当局は、申請事業者に移行期登録簿へのアクセスを提供する、などと回答している。
(江里口理子)
(EU)
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