ムンバイ~アーメダバード間高速鉄道、全用地の取得完了
(インド)
ムンバイ発
2024年01月19日
インド高速鉄道公社(NHSRCL)は1月8日、日本が支援するムンバイ~アーメダバード間の高速鉄道事業について、建設に必要な用地の取得を完了したと発表した。
西部マハーラーシュトラ(MH)州都とグジャラート(GJ)州最大都市を結ぶ事業の用地取得については、ムンバイのあるMH州の政権交代などが影響し、特に同州側の遅れが指摘されていたが、今回の発表で一段落となる。地域別の取得済み用地は、GJ州951.14ヘクタール、ダドラ・ナガルハベリ連邦直轄地7.9ヘクタール、MH州430.45ヘクタールの計1,389.49ヘクタールとなった。
現地メディアによると、GJ州で1月10~12日に開催された投資誘致イベント「バイブラント・グジャラート」モディ首相、ブラック ジャック トランプでは、アシュウィニ・バイシュナウ鉄道相が、2026年中にGJ州スーラト駅とビリモラ駅の50キロ区間で部分運行を開始する可能性があると表明した。
建設の進捗状況には駅や区間によって大きなばらつきがある。GJ州側の起点サバルマティ駅は既に完成しており、真新しい駅舎が開業を待っている。一方、唯一の地下駅となるMH州側の起点ムンバイ中心地のバンドラ・クルラ・コンプレックス(BKC)駅については、建設が始まっているものの、完成は2027年を目標としている。
日本の新幹線システムを利用したインド初の高速鉄道が大都市ムンバイとアーメダバードをつなぎ、期待される大きな経済効果が発揮されるにはまだ時間がかかるが、中間駅周辺の都市開発など新たなビジネス機会にも熱い視線が向けられている。
(丸山春花)
(インド)
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