UAE経済省、Eコマース関連の新法律を紹介

アラブ首長国連邦（UAE）経済省は12月7日、Eコマースを含む電子商取引に関する法律「2023年連邦法第14号」について紹介した。同法は2023年9月4日に制定され、国のデジタル変革の戦略にのっとり、デジタル技術を通じた貿易の促進を目的とし、電子商取引上のルールや規制、消費者保護などについて制定している。

12月7日付国営通信エミレーツ通信（WAM）によると、UAE経済省のアブドラ・アル・サーレハ次官は、メディア発表の場で「電子商取引に関する新法の公布は、持続可能な経済社会発展を達成するための国の取り組みにおける新たな試金石となる」と述べた。

具体的に同法では、電子商取引のライセンス付与や規制、関連する物流サービス、デジタル決済などについて、それぞれの管轄組織や役割について定められている。また、商品やサービスの購入に関する知的財産権の保護、消費者が商品やサービスを安心して購入できるようにするための技術的保護手段の提供、商品やサービスの返金・交換の規制などが含まれている。

同法では、電子商取引に関与する連邦政府、各首長国政府、中央銀行、税務当局など、各関連政府機がつかさどる対象がカバーされており、サイバーセキュリティーに関する要件についても定められている。

（清水美香）