プラグアンドプレイ、ピッチイベント「シリコンバレー・ディセンバー・サミット」開催、日本から9社出展
(米国、日本)
サンフランシスコ発
2023年12月22日
米国発のアクセラレーター、プラグアンドプレイは12月5〜7日、同社が支援するスタートアップ300社によるピッチイベント「シリコンバレー・ディセンバー・サミット」を開催した。
プラグアンドプレイは米国内に加え、日本をはじめとするアジアや中東、欧州を含む50以上の拠点を持っている。世界的な大企業やベンチャーキャピタル(VC)、大学、政府機関などとのネットワークを活用し、支援対象の5万社以上のスタートアップに対して、アクセラレーションプログラムやオープン・イノベーション・エコシステムへの接続機会などの提供、投資などの支援を行う。今回のイベントでは、参加スタートアップを19産業(注1)に分け、各産業に焦点を当てるかたちで、メンターによる講演や関連スタートアップのピッチが行われ、登壇者への質疑応答も積極的に行われた。
イベントには、ジェトロが内閣府、経済産業省とともに実施する支援プログラム「グローバル・スタートアップ・アクセラレーションプログラム(GSAP)」のうち、プラグアンドプレイ・ジャパンが提供し、グローバル展開の基礎知識の習得や無料 カジノ ゲーム市場への展開意欲向上を目的としたプログラムの「グローバル・プレパレーション・コース」に参加する日系スタートアップ10社(注2)も出展した。
出展した日系スタートアップにヒアリングしたところ、イベント参加の目的として、業界横断ならびに無料 カジノ ゲーム市場での業務提携や大手企業との協業を通じた市場開拓、イノベーションに向けたコラボレーション、無料 カジノ ゲームでの顧客の発掘などが挙げられた。また、多くのスタートアップから、商談のほか協業、顧客発掘、市場開拓などの提案を受けたというコメントも聞かれた。
(注1)アグリテック、アニマルヘルス、ブランドと小売り、暗号資産とデジタル資産、エネルギー、法人向け人工知能(AI)、フィンテック、食料品と飲料品、グローバル市場の開拓、インシュアテック、モノのインターネット(IoT)、メディアと広告、モビリティー、新素材と梱包(こんぽう)、不動産と建設、スマートシティー(東アジア地域)、サブライチェーン、サステナビリティー、旅行とホスピタリティー(おもてなし)。
(注2)参加した日系スタートアップ10社とその事業概要は次のとおり。
- ALTURA X:健康診断業務の効率化のシステムや健康診断データの記録用アプリを提供。
- ARCS:AIやロボット技術を応用した生殖補助医療現場の自動化や培養室の運用を支援。
- Beauty Terminal:理美容サロン向け商品のマーケティングを効率化するプラットフォームを提供。
- iMU :歩行時の膝への負担を計測するデバイスを開発し、変形性膝関節症の進行リスクの予測やリハビリなどのアドバイスを提供。
- MEMORY LAB:専門領域に関する調査研究などに用いることができる、科学技術領域の論文解析用検索エンジンを提供。
- MonoRevo:工程や在庫、受発注を可視化する製造業の管理業務効率化のためのアプリを開発・提供。
- Prodrone:長距離輸送や防犯、防災、レーザー測量、重量物搭載といった用途に合わせた産業用ドローンを製造。
- Vividir:事業構造の分解、新規事業、事業計画の作成支援ツールを提供。プラグアンドプレイ・ジャパンの事業計画作成支援ツールに採用。
- REVORN:QCM(水晶振動子)を用いたにおいセンサーを開発し、品質管理や異常検知などに用いられるAIによる判定サービスや成分計測サービスを提供。
- TriOrb:外乱走破、位置決め精度、耐荷重といったこれまでの課題をクリアした全方向移動ロボットを開発。
(松井美樹)
(米国、日本)
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