丸紅、オマーンでグリーンアンモニア事業契約を締結
(アラブ首長国連邦、オマーン、日本)
ドバイ発
2023年12月21日
丸紅は12月12日、オマーンのグリーン水素事業を管轄する「ハイドロジェン・オマーン」(通称「ハイドロム(Hydrom)」)との間で、グリーンアンモニアの事業開発契約などを締結した。
丸紅はオマーン国営石油企業傘下のOQ Alternative Energy、アラブ首長国連邦(UAE)のDutco Overseas、韓国のSamsung C&Tとコンソーシアムを組成し、今後47年間にわたる事業開発権・用役権を獲得した。中東でのグリーン水素関連事業の開発権獲得は日本企業として初めて。今後、本格的な事業化調査を行った上で、グリーンアンモニアサプライチェーンの構築を目指す。
オマーンは豊富な太陽光や風力などの再生可能エネルギー資源を用いたグリーン水素の生産に高い競争力を有している(特集:ブラック ジャック コツが描く水素サプライチェーンの未来2030年までにグリーンブラック)。国際エネルギー機関(IEA)のレポートによると、オマーンは2030年までに世界で6番目に大きい水素輸出国となり、水素製造コストは1キログラム当たり1.6ドルと、高い競争力を有する可能性があるとされている。
(長谷川洋)
(アラブ首長国連邦、オマーン、日本)
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