第3四半期のGDP成長率は前期比0.4%、低成長が継続も雇用は拡大
(ベルギー)
ブリュッセル発
2023年12月11日
ベルギー国立銀行(NBB)は11月30日、2023年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率を前期比0.4%(季節調整済み)、前年同期比では1.4%と発表した(プレスリリース、添付資料表参照)。第2四半期(4~6月)の前期比0.3%からはやや上向いたものの、依然として低成長が続いている。
2023年第3四半期のGDP成長率(前期比)を需要項目別にみると、民間最終消費支出は、耐久財の消費に支えられ、前期の0.2%増からわずかに拡大し0.3%増となった。国内総固定資本形成も、前期の1.4%増から1.5%増へわずかに拡大した。企業投資は引き続き好調で2.1%増、公共投資は前期の1.0%減からプラスに転じ1.8%増、住宅投資は前期の2.3%減から1.2%減にやや持ち直した。財貨・サービスの輸出と輸入は、いずれも前期の1.6%減からさらに縮小。輸出は1.9%減、輸入は1.8%減で、純輸出はGDPを0.1ポイント押し下げた。
産業別にみると、工業(建設業を除く)が前期の1.5%減から0.5%減までマイナス幅が縮小したものの、4期連続のマイナス成長となった。建設業は前期の0.3%増から0.6%増に微増した。サービス業は前期の0.7%増を維持した。
2023年第3四半期の雇用は前期から1万2,700人増加し、総雇用者数は前期比0.2%増、前年同期比で0.7%増だった。
(大中登紀子)
(ベルギー)
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