米国民の7割強はバイデン氏が2期目を全うできない可能性を懸念、無料 ゲーム ブラック ジャック

(米国)

調査部米州課

2023年12月19日

米国のジョー・バイデン大統領が2024年大統領選挙で再選したと想定した場合、米国民の7割強が同氏の健康状態に関する懸念などから、「バイデン大統領は2期目を全うできないかもしれず、同氏への投票はカマラ・ハリス副大統領に投票することと同じだ(注1)」と認識していることが最近の世論調査からわかった。

ハーバード大学米国政治研究センターとハリス・インサイト・アンド・アナリティクスは2023年12月15日、2024年大統領選挙などに関する世論調査結果(注2)を発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。それによれば、「バイデン氏は2期目を全うできないかもしれず、同氏への投票はハリス氏への投票と同じだ」という問いに「同意する」が72%(「強く同意」38%、「いくらか同意」34%)だった。そのほか、「同意する」の割合が高かったのは次のとおり。

  • 「共和党は絶望的に分裂しており、(共和党候補者が大統領選挙に)当選しても効果的に統治することはできない」62%(「強く同意」32%、「いくらか同意」30%)
  • 「民主党は自分にとって左に寄りすぎた」62%(41%、21%)
  • 「経済・移民・犯罪に関するドナルド・トランプ前大統領の政策が懐かしい」59%(39%、20%)
  • 「民主党はトランプ氏に独裁者のレッテルを貼ることで有権者を不当に怖がらせようとしている」59%(36%、23%)

2024年大統領選挙の候補者として、民主党からはバイデン氏、共和党からはトランプ氏がそれぞれ有力とみられている。一方で、両氏の年齢(バイデン氏は81歳、トランプ氏は77歳)および健康状態を不安視する声も多く、同調査によると、候補者の妥当性について尋ねた問いでは、「米国には両氏以外の候補者が必要」と回答した割合が63%で、「候補者として両氏で十分」(37%)を大きく上回った。

なお、2024年に大統領選挙と併せて連邦議会選挙も実施される予定で、共和党・民主党のどちらが議会多数派を占めるかも、大統領選挙の結果とともに注目される。米国シンクタンクのピュー・リサーチ・センターが12月14日に発表した世論調査外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注3)によると、複数の政治姿勢に関する説明について、共和党・民主党のどちらをより適切に説明していると考えるかを尋ねた問いでは、「他の党のリーダーと進んで協力すること」(「民主党」30%、「共和党」19%、「両党で違いはない」49%)、「米国を1つにまとめようとしていること」(30%、20%、50%)、「正直かつ倫理的に統治すること」(29%、22%、49%)などで、民主党の選択割合が共和党を上回った。一方で、「連邦政府を効果的に運営できる」(25%、30%、44%)では、共和党の選択割合が民主党を上回った。また、「議会で有能なリーダーがいる」(26%、21%、52%)、「良い候補者を選出する」(25%、23%、51%)では、「両党で違いがない」の選択割合が高かった。

(注1)現職大統領が解任された場合、または死亡もしくは辞任した場合は、現職副大統領が大統領に就任するため。

(注2)実施時期は2023年12月13~14日。対象者は、全米の登録有権者2,034人。

(注3)実施時期は2023年11月27日~12月3日。対象者は、全米の成人5,655人、回答者は5,203人。

(松岡智恵子)

(米国)

ビジネス短信 4d5480512c2186b7