全米自動車労働組合(UAW)、全米一斉組合加入キャンペーンページを開設

(米国)

シカゴ発

2023年12月08日

全米自動車労働組合(UAW)は11月29日、全米の自動車メーカーで働く非組合員労働者向けに、オフィシャルサイト上で組合への加入キャンペーンページを開設外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますしたと発表した。同ページには米国で組合を持たない自動車メーカー13社〔日系5社、韓国系1社、欧州系4社、電気自動車(EV)系3社、注1〕について、各企業の利益増加率や、最高経営責任者(CEO)の報酬増加率などのブラック ジャック ルール ディーラーが掲載されるとともに、ワンクリックで組合授権カード(注2)への署名ページが表示されるボタンが設けられている。この全米一斉キャンペーンは、上記13社の自動車メーカーで勤務する約15万人の労働者を対象としている。UAWは発表で「組合のない自動車領域全体を一度に公に組織化するという前例のない今回の取り組みは、過去の組合組織化の努力とは一線を画すもの」としている。

UAWのショーン・フェイン会長はビデオメッセージで「(『デトロイト3』との)スタンド・アップ・ストライキを開始して以来、組合のない自動車メーカーの労働者からの反応は圧倒的だ。西部から中西部、特に南部にいたるまで、全米の労働者が私たちの運動に参加し、UAWに加入したがっている」と述べている。

日系メーカーを含む、組合を現在持たない自動車メーカーは、UAWが「デトロイト3」との労使交渉の暫定合意に達して以来、続々と賃上げを発表している(オートモーティブ・ニュース12月1日)。

(注1)今回対象となっている自動車メーカーは、日系のトヨタ、ホンダ、日産、スバル、マツダ、韓国系の現代、欧州系のメルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、ボルボ、EVメーカーのテスラ、リビアン、ルーシッドの13社。

(注2)労働者が労働組合を交渉の際の代表として支持することを示す署名入りのカード。

(星野香織)

(米国)

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