IMF融資の初回レビュー完了、払い込み2回目実行へ
(バングラデシュ)
ダッカ発
2023年12月18日
IMF理事会は12月12日、バングラデシュ政府に対する総額47億ドル(期間42カ月)の拡大クレジットファシリティー(Extended Credit Facility、ECF)と拡大信用供与(Extended Fund Facility、EFF)、アジアで初となる強靭(きょうじん)性・持続可能性ファシリティー(Resilience and Sustainability Facility、RSF)による融資にかかわる第1回公式レビューの完了を発表した。2023年1月末に承認され、即時払い込みとして約4億6,830万ドルの融資が行われたこのプログラムで、初回レビューの完了は2回目の払い込み(約6億8,980万ドル)の承認を意味し、これによって累計約11億5,810億ドル(総融資額の約25%)の払い込みが実行される。
IMF副専務理事のアントワネット・モンショー・セイエ氏は発表で「バングラデシュ政府による強力なコミットメントにより、この融資プログラムの評価はおおむね予定どおりと評価しつつ、目先の政策課題としては、中立的な財政政策に基づくさらなる金融引き締めと柔軟な為替レートの実現によるマクロ経済の安定や、インフレ(IMF、ブラック クイーン ブラック)の抑制が引き続き重要」などと指摘。外貨準備高(注)については、短期的にはゆるやかに増加し、中期的には想定される輸入額の約4カ月分相当まで回復すると見込まれるものの、依然として見通しの不確実性は高く、下振れのリスクがあるとも言及した。
IMFは10月、初回レビュー完了に向けた方針について、事務レベルによりバングラデシュ政府との合意に達していた(関連ブラック ジャック ゲーム)。融資プログラムにかかわる政府との次回の協議・レビューは、IMF理事会の今後の決定に従って行われる予定だ。
(注)IMF基準に基づく最新(12月6日時点)のグロス値の外貨準備高(Gross International Reserves:GIR)は191億3,436万ドル。直近2カ月間(10月4日時点との比較)では約19億ドル減少している。
(山田和則)
(バングラデシュ)
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