2024年大統領選挙、米政治団体が共和党ヘイリー候補の支持を表明

2024年11月の米国大統領選挙を控えて、米国の富豪チャールズ・コーク氏が率いる政治団体「繁栄のための米国人（AFP）アクション」は2023年11月28日、2024年大統領選挙共和党候補者のニッキー・ヘイリー氏（元国連大使）を支援すると発表した。

AFPアクションは今後、数百万ドル規模の広告キャンペーンを、2024年3月5日のスーパーチューズデー（注）、およびそれまでに予備選挙などが行われる州で展開し、ヘイリー氏の前向きなビジョンの下に団結するよう米国民に呼びかける。

AFPアクションの上級顧問エミリー・ザイデル氏は「今日の問題を解決するために、過去の政治家に期待し続けることはできない。ヘイリー氏は新世代のリーダーシップを代表し、私たちの将来に対して大胆で前向きなビジョンを提供する」「私たちは彼女を次期米国大統領にするために全力を尽くす」と述べた。

ヘイリー氏は、この支援に対し「光栄である」と表明し、「AFPアクションのメンバーは、今回の選挙には傍観してはいけないことが多すぎることを知っている」「われわれには守るべき国がある。支援に感謝している」と語った。

ヘイリー氏は、2024年大統領選挙の共和党予備選世論調査では、ドナルド・トランプ前大統領、ロン・デサンティス・フロリダ州知事に次ぐ3位であることが多かったが、早期に共和党予備選が実施されるニューハンプシャー州では、トランプ氏に次いで2位に浮上したこともある（）。また、これまで3回実施された共和党候補者討論会で、ヘイリー氏は高い評価を得ている（）。

AFPアクションは、大統領選挙における支援を実施するのは今回が初めてとしているが、2023年6月には、トランプ氏の再選を阻止するために7,000万ドルを集めたと発表していた。

（注）米国大統領選挙で予備選が集中して実施される日。アイオワ（民主党のみ）、アラバマ、アラスカ（共和党のみ）、アーカンソー、カリフォルニア、コロラド、メーン、マサチューセッツ、ミネソタ、ノースカロライナ、オクラホマ、テネシー、テキサス、ユタ、バーモント、バージニアの各州。

（松岡智恵子）