野党BNP、交通封鎖を11月12日から再度実施
(バングラデシュ)
ダッカ発
2023年11月13日
最大野党のバングラデシュ民族主義党(Bangladesh National Party:BNP)は11月9日、翌10日早朝まで展開した全国規模の交通封鎖(2023年11月7日、11月6日、11月1日記事参照)に続き、12日午前6時から14日午前6時までの48時間、交通封鎖を再度実施すると発表し、現在実施中だ。メディアや救急車など緊急の医療サービスに関わる車両は引き続き封鎖の対象外となる。野党の自民党(Liberal Democratic Party:LDP)も、同期間に交通封鎖を行うと報じられており(「ビジネス・スタンダード」紙11月9日)、在バングラデシュ日本大使館は同期間中の注意喚起を発出している。
現地報道によると、縫製工場が集積するガジプールで11月8日、賃上げを求める工場労働者と警察が衝突したことにより女性労働者1人が死亡、少なくとも10人が負傷した。また、8日の交通封鎖開始の午前6時から9日午前9時までの間、全国で13台の車両が放火された(「プロトム・アロー」紙11月8日、11月9日)と報じられるなど、衝突が局地的に散発する状況が続いている。
現地での滞在や移動の際には、引き続き周辺の情勢や関連報道への注意が欠かせなくなっている。
(山田和則)
(バングラデシュ)
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