タイ、IPEFパートナー国との連携強化を約束

(タイ、米国)

バンコク発

2023年11月22日

タイ外務省の発表によると、11月13~14日に米国サンフランシスコで開催されたインド太平洋経済枠組み(IPEF)閣僚会議にタイのパーンプリー・パヒットターヌコーン副首相兼外相が出席し、同月18日に開催された首脳会議にはセター・タビシン首相が出席した外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

13日に開催されたIPEFの第1の柱「貿易」に関する会議外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでは、パーンプリー副首相は「IPEFの協力によるメリットを地域全体として享受できるよう、包摂性や持続可能性を強化したかたちで交渉が進められ、重要な進展があった」と賞賛の意を示した。また、同副首相は規制・標準の活用、透明性向上、雇用創出、貿易・投資活動を促進する環境整備など、貿易の柱での協力にかかる利益を強調した。同副首相は本交渉のさらなる進展と、利益と経済機会を創出する具体的なプロジェクトの早期実施に向け、IPEFのパートナー国と緊密に連携していくことを表明した。

14日に開催された(2)サプライチェーン、(3)クリーン経済、(4)公正な経済の柱に関する会議外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでは、パーンプリー副首相はサプライチェーン協定に署名した(2023年11月17日記事参照)。また、タイが他のIPEFパートナー各国と緊密に協力するコミットメントを表明した。質の高い貿易・投資に資する環境を構築する観点から、地域のインフラのシームレス化・連結性強化、クリーンなエネルギーへの転換、気候変動インフラ事業への投資奨励、気候変動に対応する技術の研究・開発パートナーシップの構築、腐敗防止に向けた努力の強化、税の透明性の促進などに取り組むことを約束した。

(北見創)

(タイ、米国)

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