イスラエル政府とハマス、人質の一部解放と戦闘の一時停止で合意
(イスラエル、パレスチナ、米国、カタール、エジプト)
テルアビブ発
2023年11月22日
イスラエル首相府は11月22日のX(旧ツイッター)への投稿で、イスラエル政府がハマスとの合意案を承認したことを明らかにした。合意案では、ハマスは少なくとも50人の女性と子供の人質を4日間に解放し、その間は戦闘が一時停止されるとしている。また、さらに10人の人質が解放されるごとに一時停止が1日追加されるという。
なお、イスラエル政府、イスラエル国防軍(IDF)、治安部隊は人質全員を帰還させ、ハマス壊滅を完了させ、ガザからイスラエルへの新たな脅威がないことを確実にするため、戦争を継続するとしている。
人質の一部解放、戦闘の一時停止の合意を受けて、米国のジョー・バイデン大統領は21日に声明を発表した。バイデン大統領は、テロリスト集団ハマスによって連れ去られた人質の解放を確保するための合意を歓迎するとともに、この合意に至るまでのカタールのシェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長とエジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領の重要なリーダーシップとパートナーシップに感謝するとした。また、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とその政府がこの取り決めを完全に実行し、ガザの罪のないパレスチナ人家族の苦しみを和らげるための追加的な人道支援を確実に提供するために、戦闘の一時停止の延長を支持してくれたことに感謝するとしている。米国の国家安全保障チームとバイデン大統領は地域のパートナーと緊密に協力し、同胞の解放を確保するためにあらゆる手を尽くしてきたとし、今回の合意により、さらに多くの米国人の人質が帰還するはずで、全員が解放されるまで取り組みを続けるとしている。
イスラエルとハマスの衝突の詳細についてはジェトロの特集を参照。
(中溝丘)
(イスラエル、パレスチナ、米国、カタール、エジプト)
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