イスラエル国防軍、ガザ地区北部での4時間の「戦術的一時停止」を公表
(イスラエル、パレスチナ、米国)
テルアビブ発
2023年11月13日
イスラエル国防軍(IDF)は11月12日、パレスチナ自治区のガザ地区北部で人道的目的の軍事作戦の「戦術的一時停止」を行うことをIDFのX(旧ツイッター)のコメントで明らかにした。
IDFは、11月12日午前10時から午後2時までの間、ジャバリア難民キャンプとエズベット・マリン周辺での軍事作戦を人道的目的で一時停止し、サラー・アルディン・ルート経由で南部への避難を促し、物資を提供するとした。また、ガザ地区南部への避難通路は午前9時から午後4時までの間、開放しているとした。
IDFのダニエル・ハガリ首席報道官は11日の声明で、IDFはアル・シファ病院のスタッフと連絡を取り合っており、病院から避難を希望するパレスチナ人の安全な通行のために、病院の東側がアル・ウェハダ通りに開かれていると述べた。
戦闘の一時停止については、米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官が9日の記者との懇談で、「イスラエルはガザ北部の地域で毎日4時間の一時停止を開始し、それについて開始3時間前に通告すると聞いている。イスラエル側からは、一時停止の間、これらの地域では軍事行動は行わず、このプロセスは今日(9日)から開始されると聞いている」と述べていた。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は11日の演説で、ハマスがガザ地区北部の支配権を失ったことに言及した。ネタニヤフ首相は戦闘終結後について「治安維持に必要な限り、IDFはガザ地区の治安管理を続ける」と強調した。
イスラエルとハマスの衝突の詳細についてはジェトロの特集を参照。
(アリサ・ノスキン、中溝丘)
(イスラエル、パレスチナ、米国)
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