最低賃金の2桁台引上げで合意、12月から前倒し実施

(ハンガリー)

ブダペスト発

2023年11月17日

ハンガリー政府は11月16日、政府、企業(使用者)側代表、被雇用者側代表の3者で構成する「常設協議フォーラム(VFK)」で、2024年の月額最低賃金に合意したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

合意内容は以下のとおり。

○月額最低賃金は現行の23万2,000フォリント(約9万9,760円、1フォリント=約0.43円、2022年12月20日記事参照)から15%増の26万6,800フォリントに、熟練労働者(高校卒業以上の資格者)については29万6,400フォリントから10%増の32万6,000フォリントに引き上げる。

○最低賃金の改定は例年どおりの1月からではなく、2023年12月から前倒しで実施する。

○実質賃金を維持すべく、企業にはさらなる賃金引き上げを奨励した。

政府側からナジ・マールトン経済発展相が代表として出席した。同大臣は今回の合意を歓迎するとともに、政府としてその内容を検討し、早急に必要な法令案を作成する意向を示した。

(バラジ・ラウラ)

(ハンガリー)

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