ホーチミンで工作機械・金属加工関連見本市「METALEX VIETNAM 2023」開催
(ベトナム)
ホーチミン発
2023年11月06日
ベトナム南部のホーチミン市で10月4~6日、ベトナム最大級の工作機械・金属加工関連見本市「METALEX VIETNAM 2023」が開催された。今回で16回目を迎える同見本市は、エレクトロニクス関連見本市「NEPCON」と同時開催となった。主催者によると、パビリオンを設置した日本、中国、韓国、台湾、シンガポール、タイ、イタリア、ドイツの8カ国・地域を含め、20カ国・地域300社の企業が出展した。3日間の会期における来場者数は延べ1万5,224人で、2022年の前回より37%増えた。また、2019年の来場者数は1万5,955人だったことから、新型コロナ禍以前に近い水準にまで回復したといえる。
今回の「METALEX VIETNAM」では、グローバルなサプライチェーン構築を目的とした持続可能な製造をテーマとして、再生可能エネルギー開発のための機械設備のソリューションや、EUによる炭素国境調整メカニズム(CBAM、注)のベトナム製造業への影響に関するパネルディスカッションなどが実施された。
「METALEX VIETNAM」の日本事務局であるアクト・インターナショナルによると、日本からは7都道府県の49社(取りまとめ団体、傘下企業を含む)が出展した。同社を通じた出展者は全て地方自治体がとりまとめを行ったもので、タイの「METALEX」に比べて地方自治体経由の出展が多いのが特徴といえる。ベトナムは単独出展が難しい中小企業からの出展希望が大変多く、各自治体が力を入れて地元企業のサポートを行っている様子だ。日本からの出展企業は前回開催より増えており、ベトナム市場への継続した期待感の表れとみられる。
出展した日本企業からは、「ベトナムに販売拠点がなく、販売会社を探している。販売ルートを確保の上、日本から製品を輸出し、将来的にはベトナム進出を検討したい」「本見本市はタイと比べると規模は小さいが、その分、密度の濃い商談が多くできる」などのコメントがあった。一方、「熱処理や特殊メッキなどの加工を行うベトナム企業を探しているが、日本企業の要求水準を満たす品質・技術を有する地場企業が少ないのが課題」といった声も聞かれた。
なお、ジェトロでは、日本企業の現地調達率向上とベトナム裾野産業育成を目的に、2003年の日越両政府の合意に基づき、ハノイ市とホーチミン市で交互に部品調達展示商談会を毎年開催しており、2023年は8月にハノイ市内で開催した(関連ブラック ジャック トランプ)。日本企業が求める品質レベルの部品を供給できる可能性が高いベトナム企業のカード ゲーム ブラック ジャックを定期的に更新している。
(注)対象となる物品のEUへの輸入に際し、輸入品に含まれる温室効果ガス排出を規制する制度。2026年1月から本格適用される予定で、2023年10月~2025年12月が移行期間。
(新田和葉)
(ベトナム)
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