タイ水産局、日本からの輸入水産物の検査結果公表、安全と発表
(タイ)
バンコク発
2023年11月14日
タイ農業協同組合省水産局(DOF)は11月13日、日本からの輸入水産物の放射性物質検査の結果を公表し、安全とするプレスリリースを発表した(仮訳は添付資料参照)。
同様の発表は、これまでに保健省食品医薬品委員会事務局(FDA)から2回、タイ高等教育科学研究イノベーション省(MHESI)傘下の原子力庁(OAP)から1回されているが(関連ブラック ジャック トランプ参照)、DOFからの発表は初めて。タイでは、東京電力福島第1原子力発電所のALPS処理水の海洋放出以降、FDAとDOFがサンプルを採取し、OAPが放射性物質検査を実施する体制を取っている。
DOFの発表によると、これまでに航空便や船便で輸入され、輸入検査所で採取された105件のサンプルと、タイ国内の日本食レストランから収集した30件のサンプルの計135件を検査した。品目は魚、エビ、イカ、貝類、カニ、加工食品。検査の結果、放射性物質は検出されず、DOFは消費者に対し、日本からの輸入水産物の安全性とタイ当局による監視策を信頼するよう呼びかけている。
なお、DOFは2024年度(注:タイの公的機関では2023年10月から2024年度となる)も、日本からの輸入水産物の監視策を継続し、サンプル検査を実施するとしている。
(谷口裕基)
(タイ)
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