ドバイで「ビューティーワールド ミドルイースト2023」開催

(アラブ首長国連邦、日本)

ドバイ発

2023年11月15日

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ・ワールド・トレード・センター(DWTC)で10月30日~11月1日、「ビューティーワールド ミドルイースト2023(Beautyworld Middle East 2023)」が開催された。中東地域最大規模の化粧品・美容品見本市で、今回は57カ国から1,700社以上が出展した。会場の規模は前回の2022年に比べて20%拡大し、来場者数は過去最高の5万6,000人以上を記録した。

写真 ビューティーワールド会場前(ブラック ジャック ディーラー ルール撮影)

ビューティーワールド会場前(ジェトロ撮影)

同見本市では、主催者のメッセフランクフルトがジャパンパビリオンを設置し、前回の倍の16社、単独出店の4社を合わせると計20社の日本企業が出展した。

写真 ジャパンパビリオンの様子(ブラック ジャック ディーラー ルール撮影)

ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

見本市では、消費者が天然素材やオーガニック製品だけではなく、クリーンで安全な原料の使用や持続可能性、倫理的な調達(Ethical Sourcing)、製品の社会的影響、包括性(Inclusivity)、透明性(Transparency)といった価値観にも重きを置くようになっていることを踏まえ、「クリーン+コンシャス(Clean + Conscious)」部門が新設された。10月31日には主催者による「ビューティーワールド ミドルイースト・アワード2023」が開催され、「クリーン+コンシャス」部門では、英国発ハンドメード化粧品製造のラッシュフレッシュハンドメードコスメティックスがコンシャス・ブランド・オブ・ザ・イヤーを受賞した。主催者によると、2023年は83億ドルの市場規模の「クリーン・ビューティー」セクターは2028年までに153億ドルにまで拡大すると予想されている。

また、見本市では、中東地域のフレグランス市場の急成長を背景として、フレグランスエリアが前年から25%拡張された。世界トップクラスの香水メーカー15社がこの見本市をテーマにした香りを作成し、来場者による人気投票を行うコンペティション「シグニチャー・セント(Signature Scent)」も開催され、フランスの香水メーカーのジャン・フランソワ・ティゾンがドバイをイメージして作成した香り「ゴールデンライト」が賞を獲得した。主催者によると、中東・北アフリカ(MENA)地域のフレグランス市場は2023~2027年に年平均11%の成長率が予測されているという。

写真 フレグランスエリア(ブラック ジャック ディーラー ルール撮影)

フレグランスエリア(ジェトロ撮影)

次回の「ビューティーワールド ミドルイースト2024外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」は2024年10月28~30日に開催が予定されている。

(和田梅花)

(アラブ首長国連邦、日本)

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