バンコク銃撃事件、セター首相が銃規制の強化を約束
(タイ)
バンコク発
2023年10月11日
タイで2023年10月3日、バンコクのショッピングモール「サイアムパラゴン」において2人が死亡、5人が負傷する銃撃事件が発生し、14歳の容疑者が逮捕された。
報道によれば、容疑者は改造されたエアガンを使用したが、タイの法令上、これは殺傷能力のある武器として分類されておらず、オンラインで購入したものだった(「バンコク・ポスト」紙10月4日)。
銃器、弾薬、爆発物、花火、および模造銃器法(B.E. 2490)によると、20歳以上であれば銃所持許可証の申請をすることができる。申請にあたっては、生活状況、職業、収入、犯罪歴などの身元調査を受ける必要があり、身心身障がい者、病弱・身体虚弱者などに対しては許可されない。
セター・タビシン首相は、当該事件に関して哀悼の意を表明した。また今後、銃器に関連する事件の防止を優先的に対応すると確約し、銃規制を強化し、オンライン販売を通じた銃の拡散防止に対処すると約束した。さらに政府内では、銃規制とは別に、今回の事件のような緊急事態の発生を国民に迅速に知らせる緊急通報システムの導入も検討されている。
(ピンラウィー・シリサップ、藤田豊)
(タイ)
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