戦時下のウクライナ、9月のBEV新規登録台数が前年同月比2.7倍
(ウクライナ)
ワルシャワ発
2023年10月16日
ウクライナ自動車製造者協会「ウクルアフトプロム」は10月10日、2023年9月のバッテリー式電気自動車(BEV)新規登録台数が前年同月比2.7倍の4,298台と発表した。前月比では11.9%の増加だった。
このうち、乗用車の新規登録台数は4,215台で、内訳は新車が769台、中古車が3,446台だった。車種別新車登録台数でトップはフォルクスワーゲン「ID.4」で、日本車ではトヨタ「bZ4X」が3位、ホンダ「E」が4位を占めた。中古車登録台数では日産「リーフ」の590台がトップだった。
ウクライナでは2023年初以降で約2万4,200台のBEVが新規登録され、前年同期比で2.7倍となった。
同協会の発表(10月9日)によると、9月の輸入中古車新規登録台数は前年同月比34%増の2万1,000台だった。内訳は、ガソリン車44%、ディーゼル車31%、EV16%、液化石油ガス(LPG)自動車5%、ハイブリッド車4%だった。
9月の新車登録台数は5,693台と、前年同月比で67.4%増加した。しかし、ロシアによるウクライナ侵攻前の2021年9月の新車登録台数(9,438台)と比較すると、依然として侵攻前の水準には回復していない。
新車登録台数のブランド別のトップはトヨタの960台で、前年同期比では42.6%増だったが、前月比では14.1%減だった。2位にフォルクスワーゲン、3位にBMWが続いた。日本メーカーではマツダが232台で7位を占めたほか、スズキが8位、三菱自動車が10位、レクサスが11位、日産が13位、ホンダが19位、スバルが29位だった(同協会発表10月6日)。
同協会が毎月発表する新車登録台数の資料によると、ロシアによるウクライナ侵攻前の2022年1月には5,323台の新車登録があったが、侵攻後の同年3月には546台にとどまり、前月比89.7%減と大幅な落ち込みを見せていた。
(柴田哲男、坂口良平)
(ウクライナ)
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