WIPOグローバル・イノベーション指数2023、中東アフリカのイノベーション環境は改善傾向

(中東、アフリカ)

ドバイ発

2023年10月18日

世界知的所有権機関(WIPO)は9月27日、グローバル・イノベーション指数(GII)2023PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を公表した。

GIIは、80の指標を用いて132カ国のグローバルなイノベーションの動向を評価した報告書。中東・北アフリカ(MENA)地域では、イスラエル(14位)、アラブ首長国連邦(UAE、32位)、トルコ(39位)が前年とほぼ同順位を保ち、サウジアアラビア(48位)、カタール(50位)がトップ50に入った。イラン(62位)、バーレーン(67位)、オマーン(69位)、モロッコ(70位)、ヨルダン(71位)、チュニジア(79位)、エジプト(86位)、モーリタニア(127位)と続いた。モロッコとエジプトは過去10年間で20以上ランクを上げている。トルコとイランはこの10年間でイノベーションを最も進展させた中所得国と評価された。

アフリカのサブサハラ地域では、モーリシャス(57位)を筆頭に、南アフリカ共和国(59位)、ボツワナ(85位)、カーボベルデ(91位)、セネガル(93位)、ナミビア(96位)、ガーナ(99位)、ケニア(100位)と続く。100位以降は次のとおり。

  • ルワンダ(103位)
  • マダガスカル(107位)
  • ナイジェリア(109位)
  • コートジボワール(112位)
  • タンザニア(113位)
  • トーゴ(114位)
  • ジンバブエ(117位)
  • ザンビア(118位)
  • ベナン(120位)
  • ウガンダ(121位)
  • カメルーン(123位)
  • ブルキナファソ(124位)
  • エチオピア(125位)
  • モザンビーク(126位)
  • ギニア(128位)
  • マリ(129位)
  • ブルンジ(130位)
  • ニジェール(131位)
  • アンゴラ(132位)

サブサハラ地域のうち9カ国が前年から順位を上げ、セネガルは順位を6つ、ナイジェリアは5つ上げた。なお、世界ではスイスが首位で、スウェーデン(2位)、米国(3位)と続いた。日本は中国(12位)より1つ下の13位だった。

(関景輔)

(中東、アフリカ)

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