2024年米大統領選の世論調査、無所属候補の出現で無党派層の支持割れる
(米国)
調査部米州課
2023年10月25日
米国の2024年大統領選挙の候補者のうち、コーネル・ウェスト氏やロバート・ケネディ・ジュニア氏の無所属への転向で(2023年10月11日記事参照)、無党派層の支持が割れていることが最近の世論調査からわかった。
ネットニュース企業のメッセンジャーと調査会社ハリスXが10月24日、2024年大統領選挙などに関する世論調査結果(注1)を発表した。それによると、ジョー・バイデン大統領、ドナルド・トランプ前大統領、ケネディ氏、ウェスト氏を候補者として、大統領選が今日実施された場合、誰に投票するかという問いに、トランプ氏との回答が38%と、バイデン氏(35%)を3ポイントリードした。ケネディ氏は13%、ウェスト氏が2%だった。支持政党別では、共和党支持者の80%がトランプ氏、民主党支持者の71%がバイデン氏を支持したが、無党派層ではトランプ氏(28%)、バイデン氏(26%)、ケネディ氏(20%)に大きく分かれた。人種別では、白人の44%がトランプ氏、黒人の49%がバイデン氏を支持した。ヒスパニックではバイデン氏(34%)、トランプ氏(29%)、ケネディ氏(16%)となった。
バイデン氏とトランプ氏の2人の直接対決を想定した問いでは、トランプ氏が45%で、バイデン氏(41%)から4ポイントのリードを保った。
ボストンのサフォーク大学が10月に実施した世論調査(注2)では、上記4人による大統領選を想定した問いで、バイデン氏が37%で、トランプ氏(36%)をわずかに上回った。ケネディ氏が13%、ウェスト氏が4%という結果だった。支持政党別では、共和党支持者、民主党支持者のそれぞれ81%がトランプ氏、バイデン氏を支持したが、無党派層はトランプ氏(30%)、バイデン氏(29%)、ケネディ氏(23%)と分かれた。人種別では、白人の42%がトランプ氏、黒人の54%がバイデン氏を支持した。ヒスパニックはトランプ氏(35%)、バイデン氏(32%)、ケネディ氏(18%)だった。
(注1)実施時期は10月16~23日、対象者は全米の登録有権者3,029人。
(注2)実施時期は10月17~20日、対象者は全米の登録有権者1,000人。
(松岡智恵子)
(米国)
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