エミレーツ航空がテルアビブ発着便の運休を発表、日本政府は退避便の手配を発表
(アラブ首長国連邦、イスラエル、日本)
調査部中東アフリカ課
2023年10月13日
アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイのエミレーツ航空は10月12日、2023年10月20日までイスラエル・テルアビブ発着のすべての便を運休とすることを発表した。今回の運休前の最後の運航便は、10月12日のテルアビブ発ドバイ行きのEK932便となった。
同社の発表によれば、テルアビブで乗り継ぎを行う乗客については、同社からの通知があるまで出発地での搭乗はできない。また同社は、イスラエルの状況を注意深く監視しており、関係当局と緊密に連絡を取っているとしている。
なお、UAEの格安航空会社フライドバイについては、日本時間10月13日正午時点の同社ウェブサイトによると、運航停止は発表されていない。
10月7日に発生した、イスラム原理主義組織ハマスによるイスラエルへの大規模攻撃を受け、テルアビブ郊外にあるベン・グリオン国際空港は通常どおり開港しているが、欧米系の航空会社を中心にフライトのキャンセルが続いていた(実写 版 ブラック ジャック、死者2)。10月10日には、トルコのターキッシュ エアラインズとペガサス航空がイスラエル行きのフライトの一時運休を発表した()。
このような状況を受け、松野博一官房長官は10月13日の記者会見で、イスラエルの在留邦人退避を支援するため、10月14日にテルアビブ発ドバイ行きのチャーター機を手配することを発表した。
(久保田夏帆)
(アラブ首長国連邦、イスラエル、日本)
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