政府系投資ファンドが凸版印刷子会社とセキュリティー印刷の現法を設立

(エチオピア)

アディスアベバ発

2023年09月25日

エチオピア政府系投資誘致ファンドのエチオピアン・インベストメント・ホールディングス(EIH)は、9月8日、印刷大手の凸版印刷の子会社トッパングラビティ(Toppan Gravity)とエチオピア現地法人トッパングラビティエチオピアの設立に関する株主間契約を締結したと発表した。トッパングラビティは、今回の投資により、エチオピアの印刷技術の強化を図り、セキュリティー印刷関連事業を展開する。エチオピア側にとっては、セキュリティー印刷物関連の輸入代替および偽造文書を排除する効果が期待できる。

エチオピアでは外貨不足、資材不足などの影響でパスポートの発行が滞っており、30万件超の申請が保留となっていた。折しもEIHによる発表と同じ日の9月8日に、エチオピア入国管理局(ICS)からプレスリリースが出され、フランス企業にパスポート冊子150万冊を発注し、既に19万冊が到着したことや今後の改善に向けた取り組みが説明された。

(中山泰弘)

(エチオピア)

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