アルゴス子会社、サミット・マテリアルズと統合、米最大級のセメント会社に

(コロンビア、米国)

ボゴタ発

2023年09月14日

コロンビアの企業グループのアルゴスは97日、傘下のセメント会社セメントス・アルゴスが米国に持つ子会社の経営資産を米国のサミット・マテリアルズと統合することを発表した。

アルゴスの発表によると、統合後の新会社は55億米トンのセメント原料、1,180万トンのセメント生産能力、224カ所のコンクリート生産施設、32カ所のアスファルト生産施設を持ち、推定評価額90億ドルと米国での同セクターで最大級の規模になるという。

統合後の新会社は引き続きニューヨーク証券取引市場での上場が継続し、セメントス・アルゴスは新会社株式のうち約20億ドルに相当する31%を保有する。このほか現金12億ドルをサミットから受け取り、債務返済などに充てるとしている。

アルゴスはメデジンを本拠地とし、セメントのほか、建設、不動産開発会社オディンサ、発電会社セルシアなどを傘下に持ち、インフラやエネルギー関連プロジェクトを手広く扱う企業グループ。セメント関連では、中米やカリブ海地域でも事業展開を行い、米国へは2005年に進出している。今回の統合で、アルゴスの米国市場での存在感が高まるとともに、中米やカリブ海地域の事業が強化されると期待される。

(豊田哲也)

(コロンビア、米国)

ビジネス短信 d3d2f5babe7e82d0