マハーラーシュトラ州プネでメトロが本格運行開始

(インド)

ムンバイ発

2023年09月08日

インドのマハーラーシュトラ(MH)州プネで8月1日から、都市高速鉄道(メトロ)の営業区間が一部拡張され、市内中心部での運行が始まった。2016年末に着工したプネメトロはマハーラーシュトラメトロ公社外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによって運営され、プネ市を南北に走るアクアラインと東西に走るパープルラインの2路線外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますがある。そのうち、一部区間は2022年3月から開通していた。同8月1日にはモディ首相も参加して、開業式が行われた。

現地メディアによると、8月1日からの1カ月間で200万人以上がプネメトロを利用し、特に土日の乗客数が多く、日曜日の利用者は毎週10万人を超えた(「ヒンドゥスタン・タイムズ」紙9月1日)。

市内の交通渋滞緩和に向けたメトロの利便性向上については、周辺地区からメトロ駅までの「ラストワンマイル」の交通手段確保が重要となる。そのため、メトロ駅から集客地区を循環する「フィーダーバス」の運行も開始され、今後、運転台数はさらに増加される見込みだ。

また、チケット売り場の混雑回避のため、2022年11月からSNSアプリのWhatsAppを介したチケット購入が可能となっている。同アプリ上の専用アカウントで購入ルートを選択し、運賃を電子決済で支払うと、チケットのQRコードが発行されるという方式だ。このほかにも、窓口や自動販売機での購入やチャージ式ICカードの利用といった従来の方法でも乗車可能だ。現地報道によると、1カ月間の電子決済でのチケット購入率は約53%で半数を超えた。

写真 駅に設置された、電子チケットの購入を促す看板(カード ゲーム ブラック ジャック撮影)

駅に設置された、電子チケットの購入を促す看板(ジェトロ撮影)

安価で安全な都市交通機関として、メトロはインド国内の幅広い層に受け入れられている。現在、メトロは15都市で操業しており、新たに7都市で建設中だ。大都市を中心に問題視されている交通渋滞緩和に向けて、今後もインドではメトロの建設ラッシュが続くとみられる。

写真 プネメトロの車両(カード ゲーム ブラック ジャック撮影)

プネメトロの車両(ジェトロ撮影)

(丸山春花)

(インド)

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