ルーマニアの会話型AI開発ドゥルイド、シリーズBで3,000万ドル調達
(ルーマニア)
ブカレスト発
2023年09月19日
会話型AI(人工知能)を開発するルーマニア発スタートアップのドゥルイド(DRUID)は9月12日、シリーズB(注)で3,000万ドルを調達したと発表した。現在の収益の6割を占める米国を中心に、オンライン カジノ ブラック ジャック展開を加速させる。
ドゥルイドは2018年に設立され、従来型のAIを活用した自動会話プログラム(チャットボット)開発とは一線を画した、会話型AIの革新的なビジネスモデルを有する点で評価が高い(2021年11月16日記事参照)。大手国際会計事務所のシステムインテグレーターなど160以上のパートナーネットワークと、200以上の顧客を世界各地に持つ。
ルーマニア初のユニコーンでロボティクス・プロセス・オートメーション(RPA)開発を手掛けるユーアイパス(UiPath)とも親密なパートナーシップがあり、同社の元幹部や主要開発メンバーをドゥルイドの戦略アドバイザーなどに迎え入れるほか、ミハイ・フォール最高オンライン カジノ ブラック ジャック責任者(CIO)が独立社外取締役に加わる予定だ。
シリーズBでは米国のTQベンチャーズが主幹事を務め、新たに英国のスメドビッグ・キャピタル(Smedvig Capital)、米国本拠の世界規模の起業家支援組織エンデバー、スイス本拠のバーブ・ベンチャーズ(Verve Ventures)が加わったほか、スウェーデンの非営利ベンチャーのギャップマインダー(GapMinder)、英国のホクストン・ベンチャーズ(Hoxton Ventures)、エストニアのカルマ・ベンチャーズ(Karma Ventures)が増資した。
(注)一般に、事業が軌道に乗り始めた段階での資金調達。
(高崎早和香)
(ルーマニア)
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