三海域イニシアチブ・ブラック ジャック 勝率フォーラム、ルーマニアで開催
(ルーマニア、中・東欧)
ブカレスト発
2023年09月12日
三海域イニシアチブ(3SI)ブラック ジャック 勝率フォーラムが9月7日、ルーマニアのブカレストで開催された。前日6日の首脳会合(関連ブラック ジャック カード)に続くもので、3SI事務局によれば、中・東欧のEU加盟12カ国のほか米国、日本、ドイツはじめEU諸国から政府・企業関係者らが参加した。
ルーマニアのイオン=マルチェル・チョラク首相は開会あいさつで、3SI主導で進行中の優先的大規模プロジェクトとして、リトアニアからギリシャまでの南北をつなぐ高速道路カルパチア経由線(Via Carpathia)およびポーランドのグダンスク港からルーマニアのコンスタンツァ港までの鉄道線(Rail2Sea)の2つを挙げた。3SI市場の潜在力にも触れ、今回正式加盟したギリシャを含めると13カ国で1億2,000万人、インフラ、エネルギー、デジタル分野での潜在投資額は1兆ユーロに上るとした。イニシアチブの優先分野であるモノ・サービスの迅速な輸送、環境保全基準を満たす再生可能エネルギー、スマートテクノロジーの活用、サイバーセキュリティーにおいて投資の需要が高まっていると呼びかけた。
ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領も登壇し、3SI加盟国における2018年から2021年までの道路、鉄道、エネルギーインフラへの公共投資額は800億ユーロに及んだとし、3SIイニシアチブファンドにも2022年までに91プロジェクトが登録され、その規模は1,680億ユーロを超えると紹介した。
開会式に続く分科会では、(1)エネルギー(脱炭素と再生可能エネルギー、原子力、水素)、(2)運輸(鉄道、道路)、(3)デジタル〔人工知能(AI)、サイバーセキュリティー〕、(4)貿易・投資の4分野に分かれて、基調講演やパネルディスカッションが行われた。パネリストには、欧州委員会やIMFなどの国際機関や金融機関、3SI加盟国・欧米諸国の政府関係者、多国籍企業、スタートアップなどが並んだ。域内でのプロジェクトの進捗や支援スキーム、市場の特徴などについて議論した。日本からは国際協力銀行(JBIC)の林信光代表取締役総裁がエネルギー分科会で登壇し、支援プログラムなどを紹介した。会場では、ルーマニアや周辺国に進出する日系企業の参加もみられた。
(高崎早和香)
(ルーマニア、中・東欧)
ブラック ジャック 勝率短信 82a8a7945f6901f9